ザ・コピーライティング

私、時々、駅前の・・・【シン・プロが教える、つかむ広告のコツ】21

By 荻野功一朗

いい広告
(キャッチフレーズ)

 

 

 

私、時々、駅前のATMで
為替ディーラーやってます。

 

 

外貨の達人

広告主:りそなグループ
掲載媒体:2006/1/16 日経新聞 朝刊
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このキャッチフレーズ、おもしろいツカミ構造をしています。今回は
純粋なツカミの勉強になるので、そのあたりふれてみます。

ます商品は、単純に外貨預金ですね。ただし、ATMや電話、インター
ネットで気軽に使えるのがポイントです。

背景としては、外貨預金に注目は集まっているけれど、いまひとつ敷
居が高くて踏み切れないという消費者心理があるということ。

そんなわけで、その気軽さをどうやったら強く伝えることができるか
そういうふうにコピーライターは頭をひねります。

そして、まあ、電話、インターネットはほかでも当たり前のようにあ
ります。そう考えると、ATMで外貨って気軽さが強調できそうですね。

なので、この広告のテーマはこれになります。「気軽な外貨預金を強
調する。なかでもATMをメインに出す。」

でも、もちろん、外貨預金したい人は、それなりにいい金利でトクし
たいわけだから、そのあたりも感じられるといいよね。と、さらに考え
ます。

外貨といえば、為替ディーラーってなんか、かっこいいよね。これ、
組あわてみたら・・・・?

為替ディーラー気分を、ATMで味わえる。そんな感じって、よく
ない?

と、いう感じで発想していくと、このようにおもしろいキャッチフ
レーズになったというわけです。

実際には、コピーライターは、必ずしも、こういう順番で考えてい
るわけでは、ありません。

たぶん、できるときは一瞬に、いろんな要素がつながるのです。その
要素をわかりやすく説明すると、こういう思考回路になります。

このツカミのポイントは、「駅前のATM」と「為替ディーラー」の
ギャップ感を、そのへんの人がサラッと発言した感じでまとめたところ
です。

とはいえ、ギャップのあるものを組み合わせるというのは、ワザでは
あるのですが、表面上のワザにすぎません。

それを駆使する前に、ちゃんと、外貨預金を売るための、コミュニケ
ーションギャップや、他社との差別化が、あらかじめ問題としてとらえ
られているのです。

こういう問題を特定したうえで、ワザを使う。それが、実は、とって
も大切です。

 


今日の「つかみ」ポイント:

 

解決すべき、コミュニケーションギャップは何?

 

 

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