荻野浩一朗プロフィール

荻野浩一朗(おぎの・こういちろう)

キャッチフレーズ・マーケッター・ウィズAI/統合ビジネスプロデューサー/コピーライター/著者


コードに夢中だった大学生が、言葉に出会うまで

1982年。大学生の私は、NECのPC-6001というパソコンに夢中だった。

毎日BASICのコードを打ち込み、ゲームを作った。ソフトバンクゲーム大賞で佳作に入選した。コンピュータの論理的な思考法——「構造を設計し、動かし、検証する」という発想は、このとき体に染み込んだ。40年後、AIを道具として使いこなせている原点は、間違いなくここにある。

だが、私が本当に惹かれたのは、言葉だった。

大学時代、現代詩にのめり込んだ。谷川俊太郎の透明な言葉。詩のひと言が、人の感情を一瞬で動かす力。その衝撃は、コードを書くのとはまったく違う種類の興奮だった。

同じ頃、コピーライターブームが来た。仲畑貴志の広告コピーを見て、雷に打たれた。「たった一行で、人の行動を変えられる仕事がある」——その瞬間、自分の進む道が決まった。


第一の頂点——ソニー、キヤノン、マイクロソフト

1995年、コピーライターとして独立。

最初から順調だったわけではない。だが、言葉の力を信じて書き続けた。そしてチャンスが来た。ソニー。キヤノン。マイクロソフト。日本を代表する企業の広告コピー、キャッチフレーズ、プロモーション戦略を次々と手がけるようになった。

1997年、1998年、1999年——年商3,000万円を3年連続で達成。

30代前半。コピーライターとして、最初の頂点に立った。


構造を変え続けた15年——WEB、コンサル、そして1億円

私は「コピーを書く人」で終わるつもりはなかった。

2000年、時代の変化を読み、WEB制作会社へと事業を転換。ここでも年商3,000万円を3年間達成した。だがネットバブルが崩壊し、市場が一変する。

次の手を打った。2003年、オンラインコンサルティング業務を開始。

キャッチフレーズ・マーケッターと名乗り、オンラインでの教材販売を中心にヒットを続けた。「キャッチフレーズのカンニングペーパー」「3倍売れるホームページの作り方」「共感スイッチ・マーケティング」。などの教材を販売。同時に、電話コンサルティングで、広告、ホームページの添削を行なった。ここでも2004年、2005年、2006年と年商3,000万円を達成。

教材購入者、コンサル受講者累計は300人超え。クライアントに、年商2倍、年収6倍、売上3倍、集客9倍などの成果を次々にもたらす。クライアントには、有名コンサルとなり年商1億円を突破した「今井孝」氏、楽天トップのネットショップ「信州伊那谷のたまごやさん」、芸能人S嬢などが名を連ねる。

著書「あなたも、3秒でお客がつかめる。」(大和出版)を刊行。メールマガジンの読者は一時は5万名に達した(現在1万2千名)。

そして2017年。ひとりビジネスと行動習慣の専門家 佐藤伝氏と共催したオフラインビジネス講座「THE MASTER」で、1ヶ月で売上1億円を達成。白金に拠点を構えた。

キャリア最大の頂点だった。


谷底——コロナ、喪失、そして動けなくなった日々

だが、頂点の景色は長く続かなかった。

実は、その前から体は悲鳴を上げていた。長年の酷使で腰痛が悪化し、ディスプレイを見るだけで頭痛が走るようになった。それでも小さなヒットを重ねて、なんとか凌いでいた。

2019年、コロナが世界を止めた。対面ビジネスは壊滅。これまで積み上げてきた「人と会って、言葉で動かす」という私の武器が、一夜にして使えなくなった。業績は急落した。

2020年。白金の拠点を手放した。そして9月24日、母が逝った。

30年かけて登った山の頂上から、一気に谷底へ突き落とされた感覚だった。

ヨガで体を立て直し、スマナサーラ長老のテーラワーダ仏教の教えに支えられながら、なんとか日々を過ごしていた。だが、ビジネスの歯車はかみ合わないままだった。

2022年、オンラインでビジネス構築塾を開催。その際に、北海道の気功師、石橋さんを成功に導いた。3年間、単価一万円で売れなかった商品に、「丹田スイッチメソッド」と名付け、50万円のオンライン塾として、売り出した。最高月商300万円を記録。だが、自分自身の再起の道が見えなかった。

2023年、スピリチュアル成功塾を試みた。手応えはあったが、これが自分の本道だという確信は持てなかった。

模索の日々が続いた。


転機——AIの可能性と、使い方の壁

2024年6月、孫正義氏のASI(人工超知能)講演を聞いた。衝撃だった。AIがすべてを変える——その確信だけは持った。

すぐにAI×YouTubeで年商億を目指すチャンネルを立ち上げた。登録者700名を達成し、個別相談にも人が集まった。だが、壁にぶつかった。本気で行動する人がなかなか集まらない。コンテンツも、人を成功へ導くには不十分だった。

それ以上に痛感したのは、AI自体の使い方の問題だった。

ChatGPT、Gemini、Claude——各種AIを片っ端から試した。だが、対話が積み重ならない。前回の会話を忘れる。文脈が途切れる。冷静な検証ができない。場当たり的な「いい回答」は出ても、マーケティング調査から強みの発掘、使命の定義、戦略の一貫性確保、そして随時の軌道修正——これらを一気通貫でハンドリングするような使い方には、まるで届かなかった。

プロンプトエンジニアリングにも限界を感じていた。どれだけ巧みに指示を書いても、AIが持つ文脈は一回の会話で消える。戦略を積み上げるには、根本的に何かが足りない。


コンテキストエンジニアリングとの出会い

そんなとき、コンテキストエンジニアリングという考え方に出会った。

プロンプト(指示の仕方)ではなく、コンテキスト(AIに渡す文脈そのもの)を設計する。調査データ、戦略ドキュメント、過去の意思決定——これらを構造化して蓄積し、AIが常にアクセスできる状態を作る。そうすれば、AIは「一回限りの回答マシン」ではなく「戦略的な思考パートナー」になる。

同時に出会ったのが、Obsidianだった。ナレッジ管理ツールとして、調査データを蓄積しながらAIで効果的に活用する方法を模索し始めた。

ObsidianとプラグインでのAI活用。次にAntigravityでの自動化ワークフロー。そしてClaude Codeとの出会い。Claude Code自体の急速な進化も重なった。コンテキストエンジニアリングの思想と、ツールの進化が、ちょうど同じタイミングで噛み合った。

2025年の年末年始。根本戦略を一から立て直した。AIをリサーチに徹底活用し、世界情勢を分析し、今後の市場を予測した。

テーラワーダ仏教の「今、ここ」の教えが、余計な迷いを断ち切ってくれた。過去の栄光にすがるのではない。過去の失敗を悔やむのでもない。今、自分が持っているものを、今の時代に最適な形で届ける。それだけだ。

そして決めた。AI×Kindle出版を柱にする。 30年のコピーライティングとキャッチフレーズの強みを、AIの力で最大化する。


そして、V字回復へ——AI×Kindle群戦略

2026年。Kindle攻略の「群戦略」を発見した。1冊ではなく、12冊のシリーズで市場を面で押さえる。調査、企画、執筆、改訂——すべてのプロセスにAIを組み込んだ戦略的出版システムを構築した。

1冊目は徹底的にこだわり抜いた。V44(44回目の改訂版)まで磨き上げた。「5日で」という看板を掲げながら、品質には一切妥協しなかった。


「ザ・メソッド AI×Kindleの新常識」——全12巻シリーズ

今、私は「ザ・メソッド AI×Kindleの新常識」全12巻シリーズを書いている。

これは、かつての私と同じ状況にいる人のための本だ。

実績はある。知識もある。だが、市場で埋もれている。発信の仕方がわからない。集客の仕組みが作れない。——そんなコーチ、コンサルタント、士業、セラピストたちに、AIとKindleを使って「知識を本にし、集客・ブランディング・収益化を実現する」完全ガイドを届ける。

テーマ
Vol.1 専門家AI×Kindle出版術(発売中)
Vol.2 AI×Kindle市場分析術(2026年3月25日発売予定)
Vol.3 タイトル&紹介文の作り方(2026年4月発売予定)
Vol.4〜12 順次出版(2026年内完結予定)

なぜ、この物語を書いたのか

プロフィールに「年商3,000万円」「売上1億円」と書くのは簡単だ。だが、それだけでは伝わらないことがある。

私は3回登って、3回落ちた。そのたびに、時代の変化に合わせてビジネスの形を変えてきた。コピーライター→WEB制作→オンラインコンサル→講座プロデュース→AI×Kindle。変わらなかったのは、「言葉の力で人を動かす」という一本の軸だけだ。

そして今、4回目の山を登っている。

44年前にBASICを打ち込んでいた青年が、AIと対話しながら本を書いている。谷川俊太郎に打たれた大学生が、Kindleでキャッチフレーズの技法を伝えている。模索の中再起の道が見えなかった自分が、今は12巻シリーズで人の背中を押している。

すべてはつながっている。

あなたがもし今、谷底にいるなら。かつての実力が通用しなくなったと感じているなら。

大丈夫。あなたの中にある幾年もの経験は、消えていない。AIがそれを引き出してくれる。Kindleがそれを届けてくれる。

復活の方法は、もうある。あとは、それを使うだけだ。


荻野浩一朗
キャッチフレーズ・マーケッター・ウィズAI
統合ビジネスプロデューサー/コピーライター/著者

著書:「あなたも、3秒でお客がつかめる。」(大和出版)
シリーズ:「ザ・メソッド AI×Kindleの新常識」全12巻予定
メルマガ読者:12,000名
累計クライアント:300名超
累計売上:3億円超