ザ・コピーライティング

1966年が・・・【シン・プロが教える、つかむ広告のコツ】31

By 荻野功一朗

■いい広告
(キャッチフレーズ)

 

1966年が
2006年を見たら、
どう思うだろう。

 

 

40年目の、特別なCOROLLA

広告主:TOYOTA
掲載媒体:2006/1/13 日経新聞 朝刊
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この広告、このキャッチフレーズ、お手本してほしいような、そうでな
いような微妙なキャッチフレーズです。

どちらかといえば、プロのあざとさが出ている。よくいえば、あまり
ニュースがないのに、つかみを工夫して強くしている。

そういうキャッチフレーズです。なので、つかみのテクニックを見る
にはいいのです。

でも、こういう方向で、何かを売るときの広告のつくると、ちょっと
危ういかもしれないという、そういうキャッチです。

つまり、うまいんだけど、テクニックで工夫して目立っているので、
そこだけマネすると、危ういのです。

それはともかく、キャッチのしくみ、その背景を解説してみましょう。

まず、言いたいことは単純「40年目の特別なCOROLLAが出
ました。」ということ。

なんですが、そのまま言っても結構地味なのですね。このクルマが
堅実なだけに、特別なといわれたただじゃあ「つかみ」が弱いのです。

そこで、この広告の作り手は、知恵を絞った感じです。

つまり、40周年記念モデルそのものは、それほど広告映えしない。
むしろ、40年も続いているCOROLLAのブランドを引き立てた
らどうだろうか。そういうクルマは少ないしね。

というわけで、広告では、40周年モデルを売ると言うよりも、40
周年のCOROLLAにふりむいてもらう、ことに重きをおいているの
です。

で、キャッチフレーズですが。もうクルマから思いっきりはなれてい
ますね。

40年前の街角に、今のクルマを置いてみる。ちょっとおもしろい、
カローラの40周年続いている感じが、ひきたつね。

キャッチは、うーん。そのまま40年前のクルマを見たらどう思うだ
ろう。じゃ、そのまんますぎる。ちょっと、話を大きくしてみるか?

おっ。こっちのほうが、ツカミが大きくていい感じだね。

とまあ、こんな感じですね。かなり商品からは、飛躍して広告を発想
していることがおわかりでしょう。

ここまで、くると売るロジックは関係ありません、理屈よりも、どう
やって目立ったり、いい印象を増幅するかという、創造性が求められて
います。

ただ、なんで、こんなコトができるかといえば、このクルマは、ある
意味黙っていても売れるようになっているのです。

そのコストパフォーマンスのよさと、販売網の強さで、売れちゃうクル
マなのです。

したがって、広告のやることは、直接売ることよりも、むしろ、このク
ルマに話題性をつけて、ブランド価値を上げてやることが得策なのです。

 


今日の「つかみ」ポイント:

 

 

ブランド価値をあげる、あるいは目立つだけという
割り切りもときには有効。

 

 

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