■いい広告
(キャッチフレーズ)
生年月日を捨てましょう。
そろそろ、「年齢」に縛られない世の中へ。
宝島社
広告主:宝島社
掲載媒体:2003/8/5 日経新聞 朝刊
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新聞のセンター2P(30段といいます)をぜいたくに使ったフルカラー
広告です。ビジュアルは、ゴージャスな部屋に鎮座する美輪明宏。
紅いロングドレスをまといまっすぐこちらを見つめています。真ん中に
ポンと上記のキャッチフレーズがあるだけ。
宝島社の企業広告です。同社の広告は、毎回なかなか遊べる問題提起を
してくれます。
今日は思い切りつかむ広告の登場です。「生年月日を捨てましょう。」
ナゾだらけですね。考えてしまいますね。
でも、美輪明宏なら納得です。生年月日も性もすてていますからね。
宝島社の意見広告のようですね。
いいたいのは、『そろそろ、「年齢」に縛られない世の中へ。』
ということのようです。昔にくらべみんな若いですから、
エイジレス時代は、すでにある程度進行しています・・・。
あれ、このキャッチ、かなりひねりがあります。ふつうなら
「年齢を捨てましょう。」とやりそうですが、これだと解りすぎるんです。
当たり前になります。「生年月日」というところがミソです。
このワードのおかげで、自分の生年月日を思い浮かべ、
この謎かけを自分の身になって考えてしまうわけです。
もちろん美輪さんだから、とてもリアリティがあっていいんです。
想像力が広がりますね。
★
今日の「つかみ」ポイント:
「生年月日」というワードが、見る人を巻き込んでいる。