■いい広告
(キャッチフレーズ)
安全に“神話”はいらない。“事実”がいる。
Mercedes-Benz
広告主:Mercedes-Benz
掲載媒体:2010/8/24 日経新聞 朝刊
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ベンツのブランド広告です。一部では、ブランド広告はムダと思われて
いますが、そんなことはありません。長期的に考えれば有効です。
この広告では、その会社や、ブランドの「物語」を伝えることで、ブラ
ンドの違いや良さを知ってもらうことを行っています。
上記のキャッチフレーズは、ベンツのアクティブ・セーフティ部長の
言葉です。ボディコピー(広告本文)では、安全に関するベンツ独自の
取り組みが伝えられています。
さて、このキャッチの「つかみ」のポイントは、否定形であること。
この場合は、「神話」を否定して「事実」を肯定しています。
しかも「神話」を指定しているのは、あのベンツ。安全性に関しては
むしろ神話的な会社ですね。
このキャッチのつかみのポイントはここです。すでに、ついている
イメージをあえて否定するので、意外性があって、つかむのです。
そう、その否定がまた新しい「神話」として、安全のイメージを
強化するのです。またベンツが、いいものに思えてきましたね。
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今日の「つかみ」ポイント:
すでにあるイメージをあえて、否定してみる。