プロが教える、つかむ広告のコツ

今さらですが・・・【シン・プロが教える、つかむ広告のコツ】49

 荻野功一朗

■いい広告
(キャッチフレーズ)

 

今さらですが、
経費を下げれば利益はあがる。

 

コストを削減、手間も削減、ネットで注文。
モノタロウ
Monotaro

 

広告主:モノタロウ
掲載媒体:2010/10/27 日経新聞 朝刊
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会社の資材調達のためのネット会社の広告です。言っていることは、
単純で、これを使って経費削減をしようということですね。

でも、連想でいくと、すでにアスクルがあるし、企業間取引のネットも
たくさんあります。

キャッチコピーは、ここで一工夫していますね。最初の一行です。
「今さらですが、」これが効いています。

この会社よく読めば、すでに10周年をむかえています。会社的には、
今さらどころか、先駆者なのです。

でも、やはりこの分野で目立つのはアスクルですね。また2008年
ぐらいは経費削減という事が声高にいわれたました。

この2つから、やっぱり「今さらですが、」というのが、的を射たい
いかたなのです。

伝えたいのは、「経費を下げれば利益はあがる。」です。でも、読み手
にとっては、もう聞き飽きたメッセージでもあるわけで・・・。

そこへ、どうやって見た人の気分にとどかせるか?シンクロできるか?
それが、このコピーの勝負所なのです。

というわけで簡単なようですが「今さらですが、」このひと言が、見た
人のココロを「つかむ」わけです。

会社や商品の今の状態を、素直に認める。受け手の気分に素直にシンク
ロする。それが、「つかみ」を生んでいるのです。

さらに「今さら」でも、うちはコレ! という筋の通ったメッセージでも
あるわけです。

言いたいことに、読み手が、思いそうなひと言をつけると、メッセージは
うまく伝わってしまうのです。

つまり、言いたいことは、古くても、ださくても、いいのです。そう
思われるかも知れませんが・・・。と、コメントをつけて、堂々と出せ
ばいいのです。

「相手の思いを、迎えに行くワザ」とでもいいましょうかね。たとえば、
何かの効果が半端なくて信じられない数字がでているとすれば・・・。
「信じられないかも知れませんが〜。これは、事実です。」とか・・・。
いろいろできますね。


今日の「つかみ」ポイント:

 

 

伝えたいことに、受け手が思いそうな前置きをつける。

 

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