■いい広告
(キャッチフレーズ)
アダルトサイトに知らぬ
間にアクセスしてしまい、
自動的に登録され
3日以内に29000円
支払う様に書かれていて、
期限1日過ぎると
延滞金を請求する
とありました。
怖くなってすぐ消して
しまったのですが、
これって支払わなくては
いけないのですか?
教えて! goo
広告主:NTTレゾナント
掲載媒体:2005/3/24 日経新聞 朝刊
=================================
ライブドアをはじめ、なにかと盛り上がっているネットサービスですが、
この広告は、そうしたポータルサイトのひとつ「goo」の広告です。
ポータルといえばyahooと数社が圧倒的なシェアをしめています。そん
な中で、比較的gooは老舗として独自のサービスを打ち出して差別化を
打ち出しています。
この広告で取り上げられている「教えて! goo」というサービスも
そのひとつです。
このサービスなかなか鋭いです。検索エンジンでも見つからない、何かを
人に聞くというサービスなのですね。(どれくらい使えるかは、教える人に
よると思いますが。)
つまり、ほかの検索エンジンでも見つからない部分を、アナログとデジタ
ルのミックスで提供して、差別化しているのですね。こぼれたニーズをひろ
っているのです。
さて、ここまでは製品の戦略部分ですね。差別化ポイントがあるので、
広告はとても料理しやすいのです。
でも、ここで、広告を作る人間は少し考えます。「『教えて! goo』って
違いはあるけど、いま盛り上がっているだろうか? そのまま出しても伝わ
らないよな。」と。
他社との違いのタネはある。でも、育っているだろうか? ということです。
というわけで、この広告がその回答ですね。
このサービスが誰にもピンと来る場面を、探して、わかりやすく表現するの
です。
つまり、なにかと話題の「あの迷惑メールの被害者の質問」をひっぱってく
るワケです。
これで、はじめて差別化ポイントに、わかりやすく注目してもらえるのです。
こういう場合は、製品の内容をそのまま伝えても、伝わらないのですね。
★
今日の「つかみ」ポイント:
それがピンと来る、場面を探そう。