■いい広告
(キャッチフレーズ)
愛情調査中。
□私がグルメだって知ってるよね?
□ワンパターンのおかずじゃないよね?
□トッピングにもこだわってるよね?
□もちろんヘルシーだよね?
ぜいたく素材!キャラット懐石2dish
(キャットフード)
広告主:日清製粉グループ 日清ペットフード
掲載媒体:2003/7/29 日経新聞 夕刊
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メインビジュアルは、路地裏から「愛情調査」に
ちょろっと顔をのぞかせた猫ちゃんの写真。
いぶかしげな表情で、いかにも調査している感じが出ています。
その反対側に、キャットフードのパッケージ写真があり
その上に上記の □ で羅列された、猫様の
愛情チェックポイントが羅列されているという寸法。
うまい! というか抑えが効いています。全編しゃべらぬ
最終ユーザーである猫の語りで構成されています。
ふつうの広告なら、ボディコピーで平板に製品を説明してしまいます。
それをしていないので、思わず全部読んでしまってスルスルッと
こちらに入ってきます。
このキャッチがなぜ人をつかむのでしょうか。 あらためて、
「愛情調査中。」というキャッチを取り出してみましょう。
これ、けっこう計算されています。いつもと違う単語の組み
合わせだし、浮気調査も、連想します。
ここでは、「謎」と「連想」の合わせ技がきいています。
この広告全体としては、引きつけるキャッチ、読ませるボディという
順番が整理されています。そこで、すんなり入ってくるのです。
愛情調査中? なに? 猫が・・・? なになに?
あーそういうこと。
という順番で、読ませるわけです。
つかみとしては「謎」を、うまく混ぜている感じです。浮気調査を
変換して、愛情調査、さらに猫の写真でダメ押しですね。
★
今日の「つかみ」ポイント:
既存の単語を変換して、謎をつくる。