ザ・コピーライティング

電気はじめ・・・【シン・プロが教える、つかむ広告のコツ】27

By 荻野功一朗

■いい広告
(キャッチフレーズ)

 

 

 

電気はじめました。
by東京ガス

 

 

 

ガスで マイホーム 発電

広告主:東京ガス
掲載媒体:2006/1/26 日経新聞 朝刊
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とってもシンプルなキャッチフレーズですね。でも、もしこれが、
「電気はじめました。by東京電力」だったらどうでしょう。

ツカミは、ないですよね。だからこのキャッチフレーズは、「by東京
ガス」も含めて、キャッチフレーズになっているのです。

つまり、「ガス会社なのに、電気。」という、落差がツカミになっている
のです。

ちなみに、今はもう電力自由化で、ガス会社や他の会社が、電気を取り扱う
のは当たり前になっていますが・・・当時は、はじまったばかりでした。

ですので、その対比が、意外だから、キャッチフレーズはサラリと、
「電気はじめました。」でいいのです。

キャッチは短い方がいいと一般にいわれますが、時と場合によります。こ
ういうふうに、ツカミの肝がとってもわかりやすい時は、短くできますね。

単純に、長いのと短いのとあれば、言いやすいし、覚えやすいし、短い方が
効果的です。

でも、それより優先するのは、ツカミの強さや、興味をもってくれるかどうか
という点です。

今回の広告では、こういうふうに、ガスなのに電気。と、とつてもわかりや
すいツカミが、言いたいことの中心でもあります。

なので、コテコテと料理せず、さらっといい包丁さばきで、刺身にして出し
た方が、ツカミの活きがいいのです。

それで、長いキャッチ、短いキャッチどちらがいいか? といえば基準は
「ツカミ」です。極端ななはなし、世の中に、短いキャッチばかりなら
あえて、長いキャッチは目立ちます。

そういう戦術をとる場合もあります。でも、どちらかというと、キャッチだけ
の問題ではなく、広告やプローモーション全体が、何を実現したいのか? 何を
伝えて何を動かしたいのか?

そういうほうが大切です。そういう、目的や、ツカミのほうが優先順位が高い
のですね。

あくまで、最後に考えていって、長いのと短いので、同じ目的、ツカミが実現
できているなら、一般的に、短い方が覚えやすいし、いいやすいので、いいとい
いうこと。

逆に、長い短い、というキャッチのカタチは、かなり優先順位が低いのです。

さて、長くなりましたが、今回のツカミのポイントはこれです。


今日の「つかみ」ポイント:

 

正反対なものを対比すればツカミ。

 

 

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