ザ・コピーライティング

1枚買ったら・・・【シン・プロが教える、つかむ広告のコツ】70

By 荻野功一朗

■いい広告
(キャッチフレーズ)

 

 

1枚買ったら、1枚タダ!

 

 

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広告主:20世紀 フォックス
ホーム エンタテイメント ジャパン(株)
掲載媒体:2003/8/29 日経新聞 朝刊
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新聞下1/3P(5段)のカラー広告です。世界征服アーチスト“鉄拳”と
いう人が、パンダのようなフェィスペインティングで、上のキャッチフレ
ーズなどが書かれたプラカードを持っています。

DVDビデオソフトの販売促進企画のタイトルをそのまま、キャッチフレー
ズに持ってきた感じです。説明の必要はないようですが企画の裏側を考えると、
いろいろ見えてきます。

同じような企画で、「いまなら半額」「1枚の値段で2枚買える。」
という表現も考えられます。でも。「1枚買ったら、1枚タダ!」

というキャッチフレーズが、だんぜん優れています。これでないとダメです。
その理由を説明します。

まず、「いまなら半額」は単なる安売り。一時的な売上げはとれますが、客
単価を下げて、おまけに商品価値も下げてしまいます。

これでも売れ残ったのは、どうしようもない不人気商品と言うことが
クローズアップされてしまいます。

次に「1枚の値段で2枚買える。」はどうでしょう? 客単価の下落は招き
ませんが、お客さんが迷ってしまいます。

2枚のタイトルを考えなくてはいけません。「2枚もいらない。」と思います。
なので、店頭へ走らせる力が弱いのです。お客様への思いやり不足です。

「1枚買ったら、1枚タダ!」がすごいのは、客単価の下落や商品価値の下
落を招くことなく「あ、欲しかったあれ買おうかな。」と思わせるところです。

見る人は、「とりあえず、欲しかったアレを買いに、店頭へいこう。」と考え
ます。そして、行ってから2枚目を選ぼうと、考えます。

お客様を迷わず店頭へ走らせ、しかも商品の価値を下げません。
それどころか、うまくすれば不人気商品がさばけます。

このキャッチ、実はこんなに深いんですね。値下げ一つも、あなどれません。

 


今日の「つかみ」ポイント:

 

 

 

安売りも「言い方」ひとつで、大違い。

 

 

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