■いい広告
(キャッチフレーズ)
今さらですが、
経費を下げれば利益はあがる。
コストを削減、手間も削減、ネットで注文。
モノタロウ
Monotaro
広告主:モノタロウ
掲載媒体:2010/10/27 日経新聞 朝刊
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会社の資材調達のためのネット会社の広告です。言っていることは、
単純で、これを使って経費削減をしようということですね。
でも、連想でいくと、すでにアスクルがあるし、企業間取引のネットも
たくさんあります。
キャッチコピーは、ここで一工夫していますね。最初の一行です。
「今さらですが、」これが効いています。
この会社よく読めば、すでに10周年をむかえています。会社的には、
今さらどころか、先駆者なのです。
でも、やはりこの分野で目立つのはアスクルですね。また2008年
ぐらいは経費削減という事が声高にいわれたました。
この2つから、やっぱり「今さらですが、」というのが、的を射たい
いかたなのです。
伝えたいのは、「経費を下げれば利益はあがる。」です。でも、読み手
にとっては、もう聞き飽きたメッセージでもあるわけで・・・。
そこへ、どうやって見た人の気分にとどかせるか?シンクロできるか?
それが、このコピーの勝負所なのです。
というわけで簡単なようですが「今さらですが、」このひと言が、見た
人のココロを「つかむ」わけです。
会社や商品の今の状態を、素直に認める。受け手の気分に素直にシンク
ロする。それが、「つかみ」を生んでいるのです。
さらに「今さら」でも、うちはコレ! という筋の通ったメッセージでも
あるわけです。
言いたいことに、読み手が、思いそうなひと言をつけると、メッセージは
うまく伝わってしまうのです。
つまり、言いたいことは、古くても、ださくても、いいのです。そう
思われるかも知れませんが・・・。と、コメントをつけて、堂々と出せ
ばいいのです。
「相手の思いを、迎えに行くワザ」とでもいいましょうかね。たとえば、
何かの効果が半端なくて信じられない数字がでているとすれば・・・。
「信じられないかも知れませんが〜。これは、事実です。」とか・・・。
いろいろできますね。
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今日の「つかみ」ポイント:
伝えたいことに、受け手が思いそうな前置きをつける。