■いい広告
(キャッチフレーズ)
スイングは今のまま。スライスに、さようなら。
SWORD
(ゴルフクラブ)
広告主:株式会社カタナゴルフ
掲載媒体:2003/7/31 日経新聞 朝刊
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メインビジュアルは、スライス足、スライス腰、スライス肩。
おまけに、スライス顔で、スライスした弾道を描いちゃった
4人のおじさまたちのナイスショット(?)。
このキャッチフレーズが、人の心をつかむ理由は、何でしょうか?
それは、この広告の見込み客(この場合はスライスに悩むゴルファー)の
具体的な悩みに答えていること。
また、その解決策がきわめて手軽に
迷いなく解消できそうなこと。それを、見込み客の立場から
明快に出している点です。
製品メリットを、自慢するのではなく
お客の立場から、スラッと言っている点です。
けっこうストレートな
製品訴求ですが、スライスに“悩んでいる人へのすばらしい救いの
コトバ”になっている点が良いのです。
たとえば下のようなキャッチ
だったらどうでしょう。
スライス矯正に、こだわりました。
いまひとつ、心に入ってこないでしょう? 同じコトを言っているのですが
製品側というかメーカー側から語っているから、素直に受け取れないのです。
見込み客が、そのゴルフクラブを使ってスライスしないショットが自分でも
できそうと思うには、説明不足なのです。このようなキャッチだと見込み客は、
そうなんだ、でも関係なさそうと思ってしまいます。それに対して「スイングは
今のまま。スライスに、さようなら。」というのは、
“あなたは努力しなくてもいいショットが打てますよ。”
というところまで、感じさせてくれるのです。
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今日の「つかみ」ポイント:
客の立場から、語ろう。